『死にたいけどトッポッキは食べたい』を読みました。
本書は気分変調症を患っている著者が書いた本で、
タイトルの通り、前向きな気持ちと後ろ向きな気持ちは
相反する気持ちだけど、一人の心の中で両方存在しています。
私もそんな著者の言葉にとても共感しました。
悲しいこともあればうれしいこともある。
消えてしまいと思った日でも
何かおいしいものを食べてうれしいこともある。
この本のなかで出てきた、
心に留めておきたい考えをいくつか紹介します。
①人を羨むのと、自分を卑下するのは別の問題
顔が美人、背が高い、頭がいい、収入が高そうなど
自分より優れた人を見ると嫉妬の嵐に飲み込まれることが
ありますね。私も時々落ち込みます。
でも、本書で学んだこの考えは
私のココロを元気にさせてくれました。
人がすごいからといって自分に価値がないわけではない。
そう考えられるだけでココロが穏やかになりますね。
②新しい経験が古い経験を覆い隠すようになれば、
自分や他人に対する見方もずっと明るくなる
過去の自分の失敗談や、
劣等感にさいなまれるような経験があったとしても
成功体験を積み重ねることで
自分を肯定できるようになってくる。
自分を肯定できるようになると
他人も肯定できるようになるということですね。
これもすごく共感できます。
内気で誰とも仲良くなれなかった私も
今ではとても良好な人間関係を築くことができています。
自分が成長したとともに
相手への感謝の気持ちも芽生えています。
③おそらく人生は受け入れることを学ぶ過程である。
27歳の私には分かるような分からないようなこの考え。
でも、私もたくさんの自分の弱い部分を受け入れてきた。
その経験に照らし合わせてみると
この考えに共感することができます。
ほんとうはもっと成功ばかりしたかったのに
いくつもの失敗を受け入れてきた。
いつも正直で正義感の強い人でありたいのに、
嘘をついた自分を受け入れてきた。
得意なことばかりな人でありたいのに
運動も勉強も苦手な自分を時間をかけて受け入れてきた。
私にもそんな経験があります。
受け入れることを学ぶ過程と捉えることで、
嫌な出来事は受け入れることができると
いう勇気をもらえました。
④変わらない部分をだけをみて辛い思いをするより、
変化する部分を見て希望を持つべきだ
これも劣等感克服には役立ちそうな考え方ですね。
特に、見た目や身体的特徴など
私たちが劣等感を抱えているものほど
簡単に変えられなかったりするから辛い。
でも、私たちには変えられるものがあると知ることで
前向きな気持ちになれますね。
これは過去についてもそう。
過去が変えられなくても、今この瞬間
幸せになるための選択をすることができる。
これは『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』
にも書いてある考えですね。
⑤誰かが自分を見下していたわけではなく、
実は自分自身が一番自分を見下している。
結局、自分に厳しすぎることが
自分が生きづらくなる思考を
作ってしまっているんですね。
赤の他人は意外と自分のことなんて見ていない。
それなのに、ちょっとした自分の嫌いな部分を
過剰なまでに嫌い続けている。
それはすごくもったいないことですね。
以上が心に留めておきたい考え方でした。