『幸せになる勇気』を読みました。
その中で心に留めておきたい
考え方を紹介します。
①カウンセリングに来るクライエントの話の三本柱、
「悪いあの人」・「かわいそうな私」
そして「これからどうするか」
この本の本文に書いてあるとおり
私もカウンセリングを受け始めた頃は
「悪いあの人」「かわいそうな私」について
必死に話していました。
本当に状況を変えたくて、成長したいならば、
「これからどうするか」を話し合うべきなのにね。
これが、『嫌われる勇気』にも書かれていた、
幸福のライフスタイルを選び直すことができるということを
カウンセリングの場面に置き換えた話なのだと読みました。
今の自分の不幸を過去のせいにすることなく、
今できることをせよという熱いメッセージだなと
思いました。
②信用と信頼の違い
他者と信頼し合う関係になることの大切さ
信用とは、仕事上の契約のように、
条件をもとに相手を信じる関係のこと。
一方で信頼は無条件で相手を信じる関係のこと。
相手との「交友のタスク」を回避せずに
タスクに取り組んでいくためには、
相手をまずは信頼することから始まるのだそうです。
自分が相手を信じたところで、
相手が自分を裏切るか・裏切らないかは
相手の課題であって、自分の課題ではないというように
課題の分離をすることが良いそうです。
相手に敬意を払うことは
お互いを対等な立場として接するうえで
必要不可欠だということが言えますね。
私もまずは相手を信頼してみようと思いました。
③人類が助け合うための「分業」について
人類の身体的な弱さが故に、全ての仕事を一人でしようとせず、
集団で分業しようとする考えが生まれたそうです。
どんな仕事も、誰かの役に立っているという時点で
必要な仕事であり、仕事によって優劣があるわけではない
という考え方は、すごく勇気をもらえました。
私も、小さなことでも、人の役に立てることに
誇りを持って仕事しようと思えました。
この考え方は、人と人が対等な立場で
信頼関係を結ぶときにも言えることだと思います。
仕事によって相手を見下すことなく、
感謝と尊敬の気持ちを持ってお互いを理解することが、
優しくて寛容な社会を作ることにつながると思いました。
④自己からの解放で、愛されるライフスタイルをやめて
愛するライフスタイルを選択し直す
とても心が痛いです。
私はまだ人を愛するライフスタイルを
選んでいないからです。
普段生きていると、
「自己主張が必要だ!」「自分軸で生きることが大切だ!」
など自分を強く持つことが良いという主張が多いけど、
この本では、人を愛することによって
「わたし」から「わたしたち」の意識へ変化すること
つまり、「自己からの解放」が、
共同体感覚を得られる第一歩としています。
一見、自立や自分軸での生き方を大切とする主張と
矛盾しているように聞こえます。
しかし、私の解釈だと、
「自己主張が必要だ!」「自分軸で生きることが大切だ!」 というのは
課題の分離ができていない人に対して伝えているメッセージであって、
必ずしも共同体感覚を否定しているわけではないと考えます。
共同体感覚とは、自分を世界の、または宇宙の一部として捉えることであって
自分の選択を他者へ委ねるなど依存的な生き方を意味するわけではないということですね。
以上、私が心に留めておきたい
『幸せになる勇気』の4つの考え方でした。