悩みの話し方のポイント
カウンセリングを受けるときには、言いたいことをいうべきだと思います。
しかし、カウンセリングの効果を最大限に利用しし、自分の感情を整理していきたいと考えているのであれば、話す内容はある程度整理していったほうがいいです。
ではどのようにまとめるのが良いかというと、次の2点をおさえているといいといえます。
①自分の心の中に今どのような感情があるのか
➁その感情があることが自分にとってどのような問題を引き起こしていいるのか
こちらの2点を抑えた話し方をするとカウンセリングを受けた後の気持ちのスッキリ感を得やすくなり、問題解決も早まります。
悩みの話し方が大切な理由
悩みの話し方にこだわるべき理由は2つあります。
一つ目は、自分の感情を言語化することで自分の伝えたいことをある程度整理したうえでカウンセラーに伝えることができることです。
これがなぜ大切かというと、カウンセリング時間に限りがあるからです。もやもやを整理してもらうことができるのもカウンセリングのありがたい部分なのですが、本当に早く問題の解決をしたいのであれば、ある程度自分で整理していってお話するほうがスムーズに進みます。最も、問題解決をするわけではなく、ただ聞いてもらいたいということが目的である場合は、この限りではありません。
二つ目は、どんな感情があるかを整理して伝えることは、カウンセラーにとってもわかりやすいことです。
カウンセラーに今悩んでいることを正確に理解してもらうためには、自分自身が自分の悩みや感情を正確に説明できるほうがより良いです。もちろん、問題解決よりも、感情のもやもやをクリアにしてもらうことが目的であれば、もやもやの内容をそのまま伝えてもよいと思います。しかし、本気で問題を解決したいのであれば、カウンセラーに自分の悩みや不安を適切な表現で伝えられるよう工夫すべきです。
悩みの話し方の例
自分の感情を言語がせよと言われてもわかりづらいと思うのでいくつか例を挙げてみます。
例1:仕事でミスを連発してしまいます。急いで仕事をこなさないといけないという「焦燥感」が原因だと思います。「焦燥感」とうまく向き合うにはどうしたらよいのでしょうか?
例2:会社で求められているレベルの仕事ができません。自分には価値がないと感じる「無価値観」「無力感」にさいなまれています。「無価値観」「無力感」はどうしたらポジティブな感情に変えられるのでしょうか?
例3:自己開示や感情表現が苦手です。心の根底には、他人に自分を知られたくないという「恐れ」があります。また、自分が人より劣っていると考える「劣等感」や他者に対する「嫉妬心」があって素直に感情表現できません。どうしたらいいでしょうか?
このように自分が今感じている感情を極力言語化しましょう。言語化するだけですっきりします。問題自体は解決していなくても、心の中に何があるかを明確にできるだけで、解決は早まります。また、カウンセラーにも悩みを正確に理解してもらいやすくなります。
まとめ
毎回のカウンセリングで、カウンセラーに話を聞いてもらう時には、必ず次のポイントをおさえた説明をすべきです。
①自分の心の中に今どのような感情があるのか
➁その感情があることが自分にとってどのような問題を引き起こしていいるのか