『この本を盗む者は』を読んだ感想

その他

『この本を盗む者は』を読みました。

主人公の深冬が本の世界に入ってしまうという

とてもファンタジックなお話でした。

本を読んだ感想

主人公の深冬は少々変わった家庭の事情で

本が嫌いになってしまったものの、

最終的に過去の温かい思い出を思い出して

本を好きになれて良かったと思います。

謎の図書館の住人・真白から渡された本のストーリーの登場人物に

深冬のすんでいる町の住人がなりきってしまうのが

なんとも不思議な感覚で読みいってしまいました。

深冬も、真白も、深冬の叔母さんも

それぞれが人には分かってもらいにくい孤独感を

抱えており、

その孤独感を本が癒やしているのだなあとも

読めました。

最後に深冬が、お父さんや御倉館や叔母さん・ひるねさんの

過去を知るシーンは、突如、深冬の前に映像が現れるという

現実離れした表現がされており、臨場感があふれるシーン

だったと思います。

その場面で

知っている人みんなと意思疎通ができなくなってしまったのは、

深冬が一人で向き合うべき過去があったからだと

私は解釈しました。

最後に、図書館で突如現れた真白の正体が

明らかになったときは驚きでした。

真白は昔からの深冬のことを知っていたとは!

本を読んで実践したいこと

大人になるにつれて忘れてしまった

昔からの素直な気持ちを、

この物語の深冬のように少しずつでも

思い出して見たいと思いました。

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